way of life
「おい!」
ガチャン、と大きな音を立て扉が開いた。
現れたのはシドで、息を切らせ肩を上下させている。
「もう少し落ち着いてこれないんですか、あなたは」
「う、うるせぇ」
「では、プリンセス、行きましょう」
「う、うん・・・」
クロウに促され、梨乃は戸惑いながら立ち上がる。
「ちげーよ!俺は、お前に抗議しに来たんだ!」
「はい?」
「俺も、戦いに参加させろ!なんで俺が留守番なんだよ!」
「当然でしょう。あなたはまだ入って日も経っていないんです」
シドの抗議に、クロウはきっぱりと切り捨てた。
悔しそうに眉を寄せる。
「それよりあなたは、プリンセスの専属騎士を目指しているんでしょう。プリンセスを護るのがあなたの仕事です」
「・・・っ」
「わかったらプリンセスを早く安全な場所にお連れしてください」