夢物語
誰かに背中を押され
俺は走り出した。
かすかに
「大きくなったな春秋。」
とあの声の主がいった。
あぁ。
おやじだったのか。
俺は二人に背中を押され
目的の扉を見つけた。
「やっと帰れる。
でもおふくろとおやじ……」
《振り返るな。》
そうおやじが言っているような気がして
俺は扉を開けた。
光に包まれ俺は気がつくと
いつもの自分の部屋のベットにいた。
「夢か…。」
そういいながら
俺は涙をぬぐった。