一方通行 1
私も、あの空みたいに真っ暗・・・


























「嫌になる・・・」









たかが恋愛の事で、姉と親友まで巻き込もうとして








自制心のない自分に、嫌になる。
















































突然背中に感じた違和感








壁に背中を預けてるような感覚・・・


















振り向くと








大「夏が近づく風って、気持ちいいよな。」









私の後ろに座り、背を預けてる大翔がいた。









背中同士を合せた状態で座り







私の頭に、大翔自身の頭の重心をかけてきた。




























仕方ないなと、小さくため息を吐き







用件を聞こうとした時

























大「なんかあった?」








全てを見透かしてるような口調で、そう言った。









表情がうかがえないけど、いつもみたいに笑っている様子はない。





























大「雄希とデートしてきた割に、浮かない顔してんな。」









喜べるべきものじゃなかったから








雄希が優那を好きなんだって









改めて思い知らされただけだから
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