強引同期と偽装結婚することになりました

晩ご飯は、従姉妹の美由紀ちゃんたちも来て大賑わいになった。美由紀ちゃんは私より3つ年上の28歳。一昨年、結婚して今は一児の母。

生まれた赤ちゃんは、生後半年の男の子、昴くん。うちに子どもがいないから昴くんが来たときはみんなで溺愛。


「こんにちは、昴くん」


優木くんも子ども好きみたいで、とてもあやし方が上手。抱っこも安定しているのか、昴くんはとても喜んでいる。


「ここに、来るとみんながあやしてくれるから助かるわ」


美由紀ちゃんの両親、つまり私の叔父さんと叔母さんは叔父さんの定年退職後、二人で沖縄に移住すると言ってそれを本当に実現した。

だから、美由紀ちゃんにとってうちの両親は身近な親代わりみたいなもの。


「確かに子育てって休みがないもんね。これから動くようになったら、目も離せんくなるし」

「ほんまにそれ。離乳食も始まって可愛いんやけどしんどいって思うことも多いしね。でも、まあうちは、ここでリフレッシュさせてもらってるけど。それにしても、祐くん、抱っこも上手やし、葵は羨ましいな。うちの旦那なんて自分のいいときだけ構うだけやし」