久瀬くんは〇〇恐怖症

杉浦君とは今年初めて同じクラスになり、

なにかとちょっかいをかけてくる、

私の中ではちょっと、

いや、かなり面倒臭い男子。

「くまとかってさ、睡眠不足感すげぇじゃん？
治した方がいいと思うけど」

そう言った杉浦君に夕実がは？と声を出す。

「優雨にだって寝れないくらいの悩みができることあるんだからほっといてあげてくれる？」

「なにそれ、もしかして恋の悩み？」

『…違う』

夕実とハモった瞬間にチャイムが鳴り響き、

杉浦君はじゃあ〜と言って手を振りながら去っていく。

「めんどくさすぎる」

「激しく同意」

夕実の言葉にそう返し、

ため息をついて机に突っ伏す。

涼介さんに協力してあげたいけど、

できるかな〜…

私は再びため息をつくと、

姿勢を正して先生が入ってくるのを待った。