少しだけ嘘つきな世界。


一体どこへ行ったんだろう、と学校の角右に曲がると瞬斗は正面の花屋にいた。


「ねぇ、何買うの?」

「あ…これおねがいします」

アタシが聞いたのと瞬斗が花を指差したのはほぼ同じタイミングだった。


それから瞬斗とアタシは踏切を渡って海のほうへ出た。

瞬斗の背中もアタシの教室の席も

おんなじような表情(かお)してた。

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