陽だまりのなかの僕ら
ただ、本当のことを言っただけ。
みんなのことを考えて、私の立場が消えないように、あがくだけ。
こうしたらみんなは笑うかな、
こうしたらみんな悲しまないかな。
どうしたら、自分の立場が消えないかな。
「うん、みんなのことを考えてる。・・・。」
そして、長い沈黙が訪れた。
「あー、呆れたー。じゃ、質問を変えるよ。」
言葉ではそう言いながらも、藍実の表情はいつになく真剣だった。
「うーん、じゃあ。」
「・・・え・・・・・・?」