陽だまりのなかの僕ら
胸に手を当てながら、教室に向かう。
ドアを開けると、先生と、壮くんが向かい合って座っていた。
「お、遅れてすみません・・・」
プリントを持ち直して、ペコリと頭を下げる。
「あら、いいのよ。さあ、座って。」
ああ、この雰囲気きらいだ・・・
森本先生。私のことをひどく気に入っていて、私に甘い。
ずんぐりした指を、大きさが明らかに不釣り合いな机に叩きつけながら、そばかすだらけの脂っこい顔をにいっと引き上げた。
「じゃあ、全員揃ったところで、メインのお話に移ろうかしら。」
メインのお話・・・ということは、その間、壮くんは森本先生と喋っていたのか・・・
ちょっと、気の毒。
私はこの人の、探るような目つきで喋りかけてくるのが好きじゃない。
それはまた、壮くんも同じ。
壮くんに目配せをして、「ごめんね」と目で伝えた。
勘のいい壮くんはすぐに理解し、コクンと、小さく頷いて見せた。
私はほっとして、視線を先生に戻す。