地獄の果てでキミを愛す
恐ろしいほど不気味な笑みを浮かべた直哉。


怖いはずなのに


私の胸はドクンドクンと騒がしかった。



整った顔つきが
心地の良い声が
落ち着く香りが


全てが私の五感をくすぐる。



“大好き”

“愛してる”



私の感情が爆発しそうになる。



それでも
私は固く口を閉ざしていた。
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