地獄の果てでキミを愛す
「……」


何も身に着けていない体。
部屋のベッドに寝そべる私の隣には直哉がいる。
いるとは言っても夢の中だが……。


「っ……」


小さな寝息を立てる彼の横で私は小さく息を漏らした。

でもそれは哀しみからではない。

耐えきれずに声が、笑い声が漏れてしまったんだ。



ああ、なんて幸せなのだろうか……。

好きな人に求められる。
それがこんなにも幸せで嬉しい事だなんて初めて知った。


直哉に触れられるとドクンドクンと胸が熱くなっていく。
速まる鼓動で苦しくなるけど、それは嫌じゃない。

だって私は直哉の事をそれほどまで愛しているのだから……。
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