地獄の果てでキミを愛す
桜と想いが通じ合って1週間。
監禁してから3週間が経った。


俺と桜は晴れて両想いになった。


だから監禁なんかせずに
お互い今迄通りに暮らせばいいのに。


俺はそれを許すことが出来なかった。


桜を手元に置いておきたくて。
俺の目の届く所にいて欲しくて。


未だ桜の首には赤い首輪が付けられて
行動を制限される鎖が付けられている。



「直哉?どうしたの?」

「ん?何でもねぇよ」



ベッドに座る俺の膝に跨るように座る桜を見つめて目を細める。

愛おしくて堪らない俺の女。

狂った俺の想いを受け止めてくれて
今もこうしてココに留まってくれている優しい桜。



「なら良いけど……。
何かあったら言ってね……?」


コテンと首を傾げる桜は破壊的に可愛らしい。

他の女なんて眼中にもないが
例え束になってもコイツには敵わないだろう。
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