地獄の果てでキミを愛す
監禁に使われていた首輪や手錠……。


その全てが亮太から貰った物なんて……。


考えてもいなかった。


亮太は私と直哉の共通の友人だ。
高校1年の時に同じクラスになったのがキッカケで今も仲良くやっている。


そんな彼が監禁マニアだという事は私も知っていたが
何で直哉に手錠を……。


それに1つ引っかかる。

私にアドバイスをくれたのも
亮太なんだ……。


今思えば不思議だ。

私は直哉が好きだと誰にも言ってこなかったし
態度にも出さないように細心の注意を払ってきた。

それなのに……。


まさか……。


「……桜」

「え?」


名前を呼ばれた私はふと我に返った。
< 62 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop