地獄の果てでキミを愛す
鳴り響いたチャイム。


分かりやすいくらいにホッとする桜。

苛ついた俺は桜のイイ所を指で弾く。



「……っぁああ!」



大袈裟に反応する桜が可愛くて
何度もそれを繰り返した。



「なお……やっ……」

「欲しくなったか俺が?」



トロンとした目。
ガクガクと揺れる体。


少なくとも桜の体は限界を表していた。


俺が欲しくて欲しくて堪らないのだろう。



「わ……私……」



桜の目が虚ろになりかけた時。

再びチャイムが鳴り響いた。
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