流れ星
再開〜気づかせてくれた〜
キーンコーンカーンコーン

「ねぇ空お昼食べよ!」
女子3人が声をかけてきた

「うん…」
私達は教室の机をかため、自分たちの持ってきたお弁当を食べ始めた


「にしてもさぁ、最近空元気ないねぇ」
「そう言えばねぇ」
「落ち込んでるなんて、そららしくないぞ!」と言ってきた

「やっぱり?そうだよね!!」


「お!いつもの空に戻った!」


とかやってると
1人の子が
「てか何だっけ、あの席の子」
すると、周りの子も続けて
「あ~浅川遥だっけ?」
「あいつまじ嫌い、男子色目使ってるよね…笑笑」

浅川さんもさすがに気づいたようだった


「ねぇ空もそう思わない?」


私はどう答えようか迷った。ただ仲間はずれにされたくないがために
「う、うん!」
と答えてしまった


すると、浅川さんは教室から出て行ってしまった…
私はそれを追いかけるかのように
「ごめんちょっとトイレ行ってくるわ」
と言ってその子を追いかけた



すると…

ドンッ!
「痛っ!」


追いかけるのに夢中で男子生徒とぶつかってしまった
すると…

「大丈夫?」

と手を差し伸べてくれた
私はその手を使い立ち上がった
この手の感触になんとなく覚えがあった

大原くんだと思ったけどネームには 

佐々木という字が入っていた…
人違いかと思っていると

「あの…追いかけなくていんですか?」


その一言で我に返り追いかけた
だが間に合わなくて見失ってしまった…


教室に戻ると
「空遅いじゃん!」

「ごめんごめん廊下でさっきぶつかっちゃってさ(笑)」


「えっなになに、男?女?」

「男だけど…」

「どこのクラスの子?」
と、妙に食いついてくる


「多分ネームの字が青だったから2年生の佐々木くんって子」すると、呆れたように


「なーんだ、佐々木くんってうちのクラスの転校生の佐々木裕也君でしょ」
私はクラスにその子がいたのは初めて気がついた。
よくよく聞けば私はその日私は休んでいたらしい。
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