もっと、キスして
1章

Polaris



「PTA会長、送辞」

「えー、本日は───…」


PTA会長ってほんとどこにでもいるんだな。

そんなことを思いながらあたりを見回す。


目にはいる髪の色は

金、茶、赤、…

カラフルな色ばかりだ。

一つの頭に一色で終わってない人もざらにいる。


そんな光景を見て、やっぱりここは普通じゃないんだなあと実感した。



─────…


中3の春。


私は担任から衝撃の一言を突き付けられた。



「海聖か西煌だな…」



私立海聖高等学校、偏差値27(推定)

私立西煌高等学校、偏差値37(推定)


どちらも世間一般で言うはみ出し者が集まる学校。



「冗談きついわ」


「誰が冗談でこんなかわいそうな現実を可愛い生徒につきつけるんだよ。」


「いやいやいや、え、絶対嫌なんだけど。」


「じゃあ就職か?それとも英語圏に留学するのかお前は?」


「ぜひ日本の高校行かせてくださいお願いしますこのクソ教師。」


「一年間足掻き苦しめこのクソバカ。」


課題テストの結果が英語以外全部ゼロ点だっただけでクソバカ呼ばわり?


ちなみに英語は得意だから満点だったはず。



一年間足掻き苦しんだ結果、私は晴れて海聖高校の一年生となった。




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