輪廻屋物語
天竺葵
「なぁ、なぁ、欄人~いい人紹介してくれよぉ~。」

「良いよ?」

そろそろ会わせようと思ってたのさ。

君の赤い糸の相手をな?

その日の内で、二人を会わせた。


彼らはもう、俺が居なくても上手くやっていけるだろう。

俺はそっと二人の前から姿を消した。

「欄人ありが・・・あれ?どこ行ったんだ?欄人。」

鈴の音を鳴らして、俺は今日も運命を運ぶ。
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