ゴーストハンド

美都は、総之助の顔を見るなり、取り乱した。

「総之助さん!…ごめんなさい…私、私っ」

「大丈夫だ。今は謝るな。君は悪くない」

「か、花瓶が…急に飛んで来たの…。お腹に当たって……」

総之助の背筋が凍りついた。

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