秘密×散弾銃〜ヒミツ ノ サンダンジュウ〜
『(ゴクリ…っ)』
一唾を呑み込み、ゆっくりと
恐る恐る奥の部屋と近づいてゆく
そーと
そーと
ピタッ
部屋の前までやってきたロナ
あの重たい音は聞こえてこない
でもこの部屋から感じる
多大なる違和感は消えない……
『(誰も居ないはずなのに…っ)』
声には出さず
ロナは父の部屋のドアノブに手をかざした
『スゥ〜、ハァ…よし』
覚悟を決め、部屋のドアを開けた瞬間
__ブォォォーーーーーン!!!
凄い風と共に強烈な光がロナを包み込んだ