桜道【実話】
『はい!お土産~』


可愛く包装された

箱をナオがくれた。


《ありがとう!

開けていい??》



【初めて逢ったあたしに

お土産をちゃんと買って

来てくれた…キュン】



《あっ!コップだ~》


『これ買う時

大変だったんだぞ~』


《えっ??》



あたしには

ナオの言葉の

意味が分からなかった。



『実はさスキーに

彼女と

行ってたんだ…』



【えっ?カノジョ?!】



あたしは

驚きで声も出なかった。



『彼女にわからない様に

選んでたからなっ!』


ナオが平然と彼女の

話をする。



【ナオは

彼女とスキーに……】



ドキドキしていた

自分が

バカみたいだ。



【あぁ…だから

コップの絵が

お地蔵さんなんだ?】




女の子が

好むような

絵ではなかった――――





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