桜道【実話】
《そうなんだ~ムリしな

くてよかったのに!!》


あたしは笑顔を作った。



『いや~タバサと約束

したからなっ!

それに~また、こうして

逢えたし!!』



【ナオが…分からない】



『そろそろ行くか?

明日学校だろ?』


《あっ…うん》



【彼女いるのに何で

あたしと逢うの??】



あたしの心に疑問が

残る。



『俺このあと仕事

なんだよね~

だから、また今度ゆっく

り逢おうな?!』


ナオがまた

あたしを誘う。



【やっぱりナオ…

そーゆー目的なの?

それとも…

他の女の子にも

同じ事言ってるの??】



ナオの車がこの前送って

もらった公園に着いた。


《今日はごちそうさまで

した。おやすみなさい…》



『また連絡するよ!

おやすみ~』



ナオの車は見えなくなる

までハザードランプが

点滅していた。



【この前は…あたしを送

った後に彼女と逢ったん

だよね…ズキン】




あの時

浮かれていた

あたしが

恥ずかしい――――





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