桜道【実話】
『タバサ~クリスマスは

バイト休めるか?』


ナオが食後の珈琲を飲み

ながら、あたしを見た。



【ドキッ!

クリスマス…キュン】



クリスマスの夜

毎年ビデオ屋は暇らしい。



《うん~休めるかな?》


『じゃあ俺も休みだから

昼から逢うか?』


《あっ終業式!学校すぐ

終わっちゃう!!》



『終業式か?

俺が朝学校まで送り迎え

してやるよ!』



【えっ?学校?】



《えぇ~い~よ~ぉ~》


あたしはドキドキしなが

らストローをいじった。



『ダメ~~!!

そうした方が一緒に居れ

る時間が長いだろ?

朝何時に家出るんだ?』


《7時半…》


『半か?

なら7時に行く!』




強引なナオの言葉は

愛されてると感じさせて

くれる――――




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