桜道【実話】
《おまたせ~》


『おう!』


あれから2時間。


ナオは寝ていたらしい。



『じゃあプレゼント見に

行くぞ!』


《うん~》


ナオと明るい空の下で

逢うのは初めてだった。



『タバサ今日いつもと

顔違うな?!』


【顔???】


《ぁっ化粧してるんだよ

顔は一緒だょ!!》



今日は、いつもより可愛

く見せたかった。



『可愛いよ!!

化粧しても、してなくて

もタバサは可愛いな~』


ナオの握る手に力が

入った。



【キュン…ドキドキ】



ナオは聞いてて恥ずかし

くなるような言葉を

平気で言ってくる。


そのたびにドキドキ

させられる。



『チョット寄り道な~』


《ん?》



ナオの車はカーショップ

に入った。



『芳香剤

タバサはどれがいい?』


《前のココナッツは

飽きちゃったの?》


『あぁ~あれは前の彼女

が選んだやつだよ!』



【あっ…やっぱり】




ナオは彼女が変わるたび

車の中の香りも

変えていた――――




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