桜道【実話】
《もしもし南?

朝早くごめんね…》


「ううん~どうしたの?」


《あのさ…

南、検査薬やった?》


「あ~やったやった!

大丈夫だったよ~」


《本当?よかったね~

実はさ…あたし…こない

んだよね…》



「うそっ?!」



《ほんと…》



もう自分ひとりだけで

悩むのが限界だった。



「そんなら検査薬やってみ

なよ!1個余ってるから

さ~」


《うん…ありがとう…》




お昼休みに

あたしのバイト先に南が

妊娠検査薬を持ってきて

くれた。




初めて手にする検査薬。




さらに不安が大きく

なっていく――――





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