悪魔に取り憑かれました。

初めての不幸

「すっごくキレイな顔立ちなの!それでね、プラチナブロンドのサラッサラな髪でね…」

「妄想?」

「違う!!!」



休み時間、ミユちゃんに王子様のことを話しても信じてくれない。


すると、リナちゃんがこっちへやってきた。



「なんの話ー?」

「あーリナ、真珠が王子様王子様うるさくて」

「うるさいってなによー!たしかにいたもん!プラチナブロンドの王子様!」


ミユちゃんがあーはいはいと相変わらず流そうとする。


すると、リナちゃんが、あっ!という顔をする。



「私その人知ってるかも!」

「えっ!?」



リナちゃんの肩を掴み、食い入るように見つめた。
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