悪魔に取り憑かれました。

警告

キーンコーンカーンコーン。



待ちに待った放課後!


今日も白金先輩を待ち伏せしよう!



ダッシュで教室を出て、昇降口で待つ。


人の波を見渡して、白金先輩を探した。



「さっきの女と一緒に帰るんじゃね?」


頭の上から声がする。


もちろんダイヤ。



「そんなことない!」


「どうかな」



もう、ほんとに意地悪なんだから!!!



ダイヤを無視して辺りを見回していると…



「あ!」


来た!


人の波に乗って、白金先輩が見える。



「しろ…」



言いかけて、サッと靴箱の影に隠れる。


そーっと覗いてみた。



…黒川さんだ。


白金先輩と一緒に歩いてくる。



楽しそうに話してる。



「真珠…?」



見てられなくて、急いで靴を履いて学校を出た。



走って走って、走って………。



「真珠!」



ダイヤに呼ばれて立ち止まる。


かなり遠くまで来たみたい。



「ダイヤ…」

「何動揺してんだよ。さすがに会って1日の女とすぐどうこうなったりしねーだろ?」


…そうだけど。



私はうつむいた。



何も言わずに黙っていると、ダイヤは私に近づいてきた。



「…?」


すぐそばまで来て、私の顔をじっと見る。


次の瞬間……。



「!?」
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