悪魔に取り憑かれました。
真っ白なスーツに身を包んだ白金先輩が立っていた。


すごく、キレイでかっこいい…。



思わずこっちにも見とれる。



「久しぶり。元気だった?」

「はい!あ、ご結婚おめでとうございます!」

「ありがとう」


白金先輩がニコっと笑う。


変わらない。



あれからもう7年経つけど、相変わらずキラキラしてる。



「奥さんすごいキレイな方ですよね、ほんとお似合い!」

「なんか照れるな」



白金先輩とはあれからも仲良くしていて、結婚式にも呼んでもらった。


先輩が結婚するのは、とっても嬉しい。



「次は真珠ちゃんの番だね。いつ呼んでくれるのかなー?」

「あ、あははは…」



前を進む白金先輩とは対照的に、私はまだ立ち止まったままだった。



仲良くしてくれる男の子がいても、どうしてもそれ以上考えられないことばかり。



いつまでもこのままじゃダメなのは、分かってるんだけどなあ…。
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