悪魔に取り憑かれました。

妨害

次の日、月曜日の放課後。


「じゃ、行ってくるね!」

「がんばれー」

「頑張ってね!」



ミユちゃんとリナちゃんが手を振ってる。



意気揚々と教室を飛び出した。


今から白金先輩にカップケーキを渡すんだ…!



「はっ!」


急にダイヤのことを思い出して、辺りを見回す。



周りには帰ろうとしてる生徒ばかり。



…いない、よね!?



そろりそろり歩いていると、遠くに白金先輩を見つけた。



「白金先ぱ…」



ダッシュで駆け寄ろうとして、止まった。


…もしかして、またダイヤが何か仕掛けてるんじゃ……?



足元を見ると………


やっぱり。



濡れた雑巾が落ちていた。

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