悪魔に取り憑かれました。

デート

バスを降りて、待ち合わせ場所まで走る。


すると……



「あ!白金先輩!」



白金先輩は待ち合わせ場所の街の時計台の前で、すでに立っていた。


声をかけると、こっちを見た。



「真珠ちゃん!」


白金先輩の笑顔。


朝から溶けそう……。



「す、すいません!待たせちゃって」


「ううん、俺も来たところだから。行こっか」



二人で歩き出した。


白金先輩、私服もカッコいいなあ……。



すれ違う人のほとんどが白金先輩を見る。


珍しい髪の色で、こんなにカッコよかったらそりゃ見ちゃうよね……。



でも白金先輩は全く気づいてなさそうだった。
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