悪魔に取り憑かれました。

使命

「ちょっと真珠!」



朝学校て会うなり、ミユちゃんとリナちゃんが詰め寄ってきた。



「な、なに?」


「あんたまた昨日白金先輩と一緒に帰ったの!?」


「え?うん」



なんで知ってるんだろうと思いつつ答えたら、さらに詰め寄られる。



「いつの間にか一気に仲良くなってるじゃない!」


「何、もう付き合うの!?」



ミユちゃんもリナちゃんも目がキラキラしてる。


私は微妙に笑った。



「あはは…まだそんなんじゃないって…」

「あんたなに言ってんのよ!気もないのに毎日一緒に帰るわけないでしょ!?」



最近、白金先輩と毎日のように一緒に帰るようになった。


LINEもよくしてる。



憧れだった先輩が急に近い存在になって、すごく嬉しい。



だけど………。



「…真珠、何かあったの?」


ミユちゃんが訝しげな顔で私を見る。



「え…なんにもないよ!」



キーンコーンカーンコーン。



予鈴が鳴って、みんなバタバタと席に着く。


先生が来て、ホームルームが始まった。



先生の話も上の空で、窓の外に目をやる。


今日も青空だ。



…ダイヤ、どこに行ったんだろう。



もうあれから二週間以上経つ。



白金先輩と仲良くなれたけど、ダイヤが心配で心の底からは喜べなかった。
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