最後の夏休み~運命の日まで~
「はぁー・・・」

あれから、どのくらいやっただろうか。

「かなこちゃん、もう夕方じゃない?」

「ゆき、何言ってるの。」
「まだ14時だよ!」

かなこちゃんは笑いながら言った。

私は驚いた。勉強をはじめれば、時間が進むのが遅くなる。1日が100時間くらいあるみたいだ。

「長すぎる。」

「モチベがさがるような事言わないの!」

「ごめん、ごめん。」

「もうそろそろ休憩しない?」

慎也君が言った。

「・・・神様か・・・」

「ゆき、今何か言った?」

「ううん、なんでもないよ。」

心の声が漏れていたみたいだ。

「飲み物入れてくるね。」

「お、ゆきありがとう!」

「てつだうよ。」

「ありがとう、慎也君。」

慎也君はとても優しさがある人だ。
改めてそう思った。
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