最後の夏休み~運命の日まで~
私の頭の中でなにが起こったというのか。

そして、一番驚いたことは、昨日のことになるが花火大会だ。
かなこちゃん曰く花火大会の日に慎也君と付き合い始めたらしい。
私は一体何をしたんだろうか。
本の内容と同じように、スッポリと記憶が抜けてしまっている。

私がいくら馬鹿だと言っても、流石にそんな嬉しいことを忘れるはずがない。
かなこちゃんには心配かけたくないから、起きた時に嘘をついてしまったが私は花火大会のことを思い出さなければいけない気がする。
しかし思いだしたらすべてが崩れさる気もする。
が、一度知りたいと思ったことを止めるのは難しいようで、知りたい心がでかくなっていく。
何があったか、少したっても思い出す気配はない。
思い出すどころか少し頭が痛くなってきている。

お風呂に浸かりずきたせいなのかもしれない。
思い出すのはまた今度にしようと思い、お風呂から私は上がった。
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