ナガレダスオンガク

「どうした?」


なにか考え込んでいる私に田辺は心配そうに尋ねてきた



「いや、どこかで見たことあるなぁと思って」



?、という感じの田辺だったけど



「まぁT高とH高は近いからどこかで見かけたんじゃないのか?」




「そうだね、そうかもしれない」



本当にそうかな?と思いつつ、私は写真をもう一回見る



満面の笑顔がとても眩しい…




しばらくはずっと写真を見ていた




すると


「どうしたの〜、こんな朝早くから〜」


亮が眠たそうにこっちにきた


「あ、おはよ」


「おはよう」


「今さ、噂の雪さんを見てた」


私がそういうと亮はへぇ〜と言いながら俺も見たい!とこっちに駆け足で来た



田辺はちょっと嫌そうな顔をしたのを私は見逃さなかった



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