お金持ちなんて大嫌い!
私と桐谷は再び息の詰まる会場に逆戻り。


「なんで、婚約者なんて言ったの」


「あ?お前は俺の婚約者だろ?」


桐谷はしれっとそう言いのける。


「だーかーらー!今日だけの"偽の"でしょ!?そう言わないと2人が勘違いするかもしれないでしょ」


ありえない。
本当にこの人バカなんじゃないの!?


「別にあいつらには言わなくても分かるだろ」


「分かってないかもしんないじゃん!」


「お前、下僕のくせにうっせーんだよ。それとも、なに」


そう言って桐谷は私の顎に指をかけ、上を向かせる。


「な、なに「あいつらが勘違いしたら困ることでもあんの?」


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