年の差400歳?!
次の日、
家に幸村さんを残して、私はいつものように大学へ行った。

「おはよう、夏希!」
いつものように笑顔で手を振る優。
「おはよう…。」
部屋に優以外の男の人がいるなんて、とてもじゃないけど優には言えない。
「どうした?夏希。新居はどう?」
「とっても綺麗だし、ここからも近くていい感じ。ここにしてよかったかな。」
そう、部屋には何の不満もないの。
ただ、これから先、幸村さんといつまで過ごすのか…。
それだけが不安。

その日いつものようにカラオケに誘われたけど、幸村さんの服とかいろいろ買いたかったから、新しいバイトの面接だと嘘をついて優からの誘いを断った。
こんなこと初めてだった。
優からの誘いを断るのも、
優に嘘をつくのも。
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