年の差400歳?!
「幸村さん!」
そこにいるのは紛れもなく幸村さん。
感情が溢れて追いつかない。
「夏希殿!」
ああ、あの幸村さんだ。
私のこと覚えてる。
やっぱり夢じゃなかったんだね。
「あの時代に戻れたの?」
1番聞きたいことだった。
あの時代に戻れて、もうこの時代にいる必要はないのか、それが1番聞きたいことだった。
「ああ、1599年に戻れた。」
そっか。
「よかったね、幸村さん。」
どうしてまたここにいるの?
「ただ、自分でもわからないが、自分で鏡に祈り、この時代に戻ってきてしまった。」
鏡に祈る?
この時代に来ることを?
「そんな…。もし今度こそ戻れなくなったら!」
幸村さんは笑った。
「それは困るな。だが、夏希殿にもう一度会いたかった。」
この笑顔が欲しかったんだ。
1週間空っぽだった私の心を、
幸村さんの言葉が
幸村さんの笑顔が溶かしていく。
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