男な女と女な男
「樹里から見てあの転校生どうなわけ?」

瑞樹が携帯を弄りがら聞く。

「あ~?あいつ?最悪。以上。」

その返答に,ははっ…と苦笑する一同。

「でも,こっちのクラスでも女子が騒いでたけどな。なぁ?」

秀が藍那と瑞樹に問いかける。
それに深く同時に首を縦に振る。

「一言で言うと軽そうな人だったよ??」

今日の言い争いを思い出すかのように言う輝。

「へ~…関西の人ってみんなそんな感じなのかなぁ~??」

藍那がポツリ呟く。

「それは偏見だって言ってた。」

「何?何かあったわけ?」

秀がいつもと違う輝の様子を不思議に思い,聞く。

「ん?別に何もなかったよ?どうして?」

にこっと笑いながら答える輝。
< 30 / 82 >

この作品をシェア

pagetop