男な女と女な男
ー好き?ー
みんなが熱く盛り上がったまま体育祭は終了した。

結果は樹里達赤組があれからどんどん点差をつけ,文句なしの優勝だった。

「あっつい!!でも楽しかった!!」

スキップしながら鼻歌まで歌っている樹里。

「今回の青組の敗北は全て瑞樹にあるな。」

チラッと横目で瑞樹を見る秀。

「はぁ!?どういう理由で俺なんだよ!!」

「騎馬戦で落ちた事だろ。やっぱ。」

「あれは事故だろ―が!!どちらかっつ―と俺は落ちた被害者側だ!」

「はいはい。」

必死の瑞樹の熱弁も秀にあっけなく流される。

「しかし,輝くん大活躍だったね~。」

藍那が話の矛先を輝に向けた。

「えっ…そうかな??」

急に話をふられ驚き首を傾げる輝。

< 48 / 82 >

この作品をシェア

pagetop