男な女と女な男

｢｢……………｣｣

あの日から２人は言葉をまともに交わしていない｡

樹里は話かけようにも自分からあの日屋上を飛び出し出て行った事を気にして,なかなか輝の顔もあまり見ないでいる

そんな樹里の態度に,自分は嫌われたと落ち込んで話かけられないでいる輝｡

そんな２人をさすがに周りもヤバいと思い始めてていた｡

｢樹里ー♪何や,まだ城野と話してへんのかい｣

いつものようにハイテンションな拓也が樹里に話かける｡

ここの所,拓也は結構樹里と一緒にいる｡

拓也が樹里に近づき話をするたび泣きそうになりながら瑠実に訴えるのだった｡


｢別に…話す事もないんじゃね???話かけにくいし｡｣

｢普通に謝ったらええやん♪普通に♪『あの日は急に飛び出して悪かったな』みたいな｣

｢それが出来たら苦労しねーよ｡｣