Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「充くん、病院に行った方が……」
「いえ、大丈夫です。骨とか折れてる訳じゃないので」
「でも!」
「それより、凛音さんの方こそ“D”と会ったんですよね?大丈夫だったんですか?」
「なんでそれを……」
「アイツ等が言ってたんです。さっき東條 凛音に会ったって。まさかと思ったんですけど……アイツ等の言ってた事は本当だったんですね」
あたしの口元を見て大丈夫ですか?と心配そうに問い掛けてくれる充くん。
その優しさに目頭がじんわりと熱くなっていく。
「……大丈夫、大丈夫だよ充くん」
……馬鹿だよ。
あたしなんかよりよっぽど自分の方が重傷なのに。
自分の方が歩けないぐらい重傷なのになんであたしの心配してるの。
ホント、馬鹿だよ。
でも、その優しさが充くんらしいなと思った。
……ありがとう、充くん。
「あの……凛音さん、何かあったんですか?泣いた跡が……」
「……え?あ、これはその……遥香さんに十夜との関係を説明して貰って泣いちゃったっていうか……」
まさかの指摘にドキリと飛び跳ねた心臓。
しどろもどろに説明しながら両手でさっと頬っぺたを拭うと、「えへへ」と誤魔化す様に笑う。
……は、恥ずかしすぎる。
なんか、いつも充くんには格好悪い所ばっかり見られてるような気が……。
「あの、説明って……?」
「あ、それは──」
「私と十夜が前に付き合っていた事。そして、今はもうただの家族だって事を説明したの」