Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
まるで離れていた距離を埋めるかの様に何度も何度もキスを繰り返すあたし達。
だけど、何度繰り返しても、どれだけ深いキスをしても全然足りなかった。
もっと……もっと近付きたい。
その一心で夢中でキスを繰り返して、抱き締めて、手を握り合うあたし達。
「凛音……」
そう呼ばれて、ようやく自分が仰向けになっている事に気が付いた。
「と、十夜……」
あたし達が居るのは、いつも十夜と座っているふかふかの二人掛けソファー。寝転がった事はあるけど、こんな風に押し倒された事は一度もない。
だから、
「あの……っ、」
動揺するのは仕方ないと思う。
「んな警戒すんなよ。戻ってきて早々手出さねぇ」
「て、手!?」
そ、それって……!
「子供9──」
「わー!わー!わー!」
壱さん並みにぶっ込んできた十夜の口を慌てて両手で塞いで爆弾投下を阻止する。
けど、いつかみたいにペロッと舐められて直ぐに離してしまった。
「行くぞ」
「へ!?」
突然腕を引かれてソファーから起こされたかと思えばそのまま寝室へと連れて行かれて。
「え、ちょ、十夜!?」
ご丁寧に上布団を捲った十夜は、あたしをお姫様抱っこしていつもの定位置へとそっと寝かせてくれた。