Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


「……ないって言ってるのに」


そんな言葉が零れ落ちたときにはもうキスした後とは思えないほどヘトヘトになっていて。


……ヤバい。酸素、大量に欲しい。


そっと薄目を開ければ、疲れきっているあたしとは違い、涼しい顔であたしを見下ろしている十夜がいた。



なに、その余裕顔!

こっちはこんなに疲れてるっていうのに一人だけ涼しい顔しちゃってさ。ムカつく!


なにか仕返ししてやろうと視線を流せば、テーブルの上に置いてあるお皿いっぱいのチョコレートが目に入って。


これだ!と思い、すかさずチョコに手を伸ばした。そして、十夜の口の中に無理矢理押し込んでやる。


まさかチョコを入れられるとは思ってもみなかったのか、突然口いっぱいに広がったチョコレートに十夜の表情が一気に歪んでいく。
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