10年前の約束。



「結城凛音さん、スタンバイしてください。」


うわ、もう私!?


「はい。」


私は小さなタオルと優希のお守り

そして、両親の写真をを握りしめ

ステージ袖に向かった。


落ち着け、私。

大丈夫だよ。


あんな練習したもんね。


お父さん、お母さん

私、やっとここまできたよ。

どこかで見ててね。


< 109 / 143 >

この作品をシェア

pagetop