10年前の約束。
『8番、結城凛音さん。』
ふー、と呼吸を整えて
私はステージに向かって歩いた。
客席を見ると審査員のすぐ後ろに目立つ金髪。
優希の姿を確認すると、私は自然と微笑めた。
私は一礼をして頭をあげると
その少し前に玲音と大貴くんの姿を確認した。
………見ててね。
私はピアノの上にタオルで隠した写真と
優希のお守りを置いた。
……………よし。
私は鍵盤に手を置いた。
緊張感を保ったまま、私はピアノを弾いた。