オレンジライト〜明るい日々へ〜




「大丈夫だよ。」


私は微笑んで言った。


「そう。じゃあ、何かあったらすぐ呼んでね。」


麻衣さんは笑顔で言う。


「うん、ありがとう。」

私が言うと麻衣さんはうなずいて病室を後にした。

麻衣さんや先生たちは、私の体調がすぐれなくても手が震えてても、私が強がっていることにとっくに気づいていた。

その後、私は廊下を壁づたいにゆっくり歩いていた。


すると、目の前がくらくらしてきて壁により寄りかかりしゃがみこんでしまった。


「舞梨奈ちゃん!?」


主任さんがたまたま通りかかり声をかけてくれた。


「どうしたの?」


「ちょっとめまいが…。」



私がそう言うと、主任さんは私の左手から脈拍を測る。



「落ち着くまで私ここに一緒にいるから、落ち着いたら病室に戻ろう?」


主任さんがそう言って、私はうなずいた。



それから、私は体調が少しずつ良くなっていった。






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