オレンジライト〜明るい日々へ〜




どうしていいか分からないまま、インスリンの液が入った注射器から私の指紋が検出されて、私が真っ先に疑われた。でも、私がやってないっていう証拠はどこにもない。ほとんどの警察の人たちは私を疑う一方だった。もう何もかも終わったと思った…。
そんな中で、信じてた人が私のまわりから次々いなくなって、もう誰も信じられなくなってった…。
事件のことを忘れようとしても忘れられない。
逆にフラッシュバックのように思い出してばかりだった。
どんなに体が傷ついても、必死に前向きに生きようとしてた。だけど、何度も何度も命を狙われていくうちに本当に殺されるんじゃないかと思った。病院を抜け出して、どこかに隠れて姿を消したいって思うときもあった。それくらい怖かった…。恐怖から逃れようと必死に、もがいてた。ほんとはすごく…すごく辛かった…。」



私が言いたいこともあともう少しなのに、溢れてくる涙が止まらない。


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