オレンジライト〜明るい日々へ〜




「美味いよ。」


「うわ〜美味い!」


お兄ちゃんも涼也も私の作った肉じゃがを美味しそうに食べていた。


「良かった。」


私は微笑む。


「そういえば、麻衣さんとご飯食べに行くんだっけ?」


お兄ちゃんが言った。


「うん。来週にね。」



「麻衣さんって救命の看護師さんの?」


涼也が聞いた。



「そうそう。私の症状知ってるから、たまには気分転換にどうって誘ってくれたの。」



「へぇー。」


「患者と看護師っていう関係以外で会うの久しぶりだから、すごく楽しみだよ。」


「無理せず楽しんできなよ。」


お兄ちゃんが優しく言った。


「うん。」



寝る前。


ソファーでゆっくりしている私。


涼也はお風呂、お兄ちゃんは先に部屋に行っていた。



不安が私を襲い、涙が頬を伝う。


それはどんなに楽しみなことがあっても関係ない。




変わらず続く苦しい日々。




お兄ちゃんがリビングにおりてきた。


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