オレンジライト〜明るい日々へ〜



「舞梨奈。言い忘れたんだけど明日ちょっと残業になるかもしれないか、ら...。舞梨奈?」



お兄ちゃんが私の様子に気づいた。


「舞梨奈!」


鼻をすする私。


「舞梨奈、大丈夫だよ。」


お兄ちゃんはソファーで私の隣に座って私の肩をさすった。



「...お兄ちゃん...。」



お兄ちゃんの言葉にさらに涙が止まらなかった。



しばらくして私は落ち着いた。



翌朝の寝室。


カーテンの隙間から太陽の光が差し込む。


アラームが鳴ると涼也が起きた。


いつもならアラームが鳴ると涼也と一緒にちゃんと起きる私。


でも今日は隣で涼也に背を向けた状態でまだ私はベッドに横たわっていた。


「舞梨奈、朝だよ。」


反応がなかった。



「舞梨奈?...まだ寝てるの?」


それでも反応がない私。



異変に気づいた涼也は私の顔を見にベッドの向こうにまわった。


息苦しそうな私。


悪夢を見た時とは少し様子が違った。


涼也は驚いた。





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