神様、どうか。
「当時高校3年生だった俺は、親父に兄貴がいた大学受験させられて、気づいたら大学に通ってて、気づいたら親父の会社で働いてた。」
「そんなの、おかしいですよ…。」
そんなの、絶対におかしいはずなのに。
なんで、そんな平気な顔で話すんですか。
「いいんだ、俺は。兄貴の夢を応援したかったし。」
「社長は…。社長は、田舎に居たかったんでしょう?それだって立派な夢です。」
「……夢って言うほど立派なもんじゃねえよ。」
社長は吐き捨てるようにそう言って、私が大事にとっていた、おでんの卵を強奪した。