湖都子のポエム4

傷つけて、傷ついて…


夕方の雑踏
ひっきりなしに人が通り過ぎていく
暮れなずむ街の景色
空はまだ青くて
だんだんバラ色に染まっていく

今までずっと…
恋はコントロールできると思ってた
でも現実は違っていた
始まってしまった恋の止め方はわからない

せっかく恋をしたのに
何もしないで諦められるの?

話したり一緒にいたりしたらドキドキする

だけど他の人を傷つけて
彼女との関係は終わった
大事なものって失わないと気づかないんだな
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俺なんかに好きになられても、彼女にとっては迷惑なだけかもしれないけど、彼女が気になるんだ。

友達が恋してる時、なんでそんなに本気になれるのか、誰かを特別好きって気持ちが俺にはよくわからなかったんだ。彼女に会うまでは…

「今頃気づいちゃって、ごめんなさい。あなたのことばっかり考えてて、なんでだか他のことなんてどうでもよくなっちゃった。理由がわかるまで、また一緒にいてほしい…の」
元カノから言われたけど…
「今まで遊びでしか女と付き合ったことなんてなかった。でも、本気で好きな子ができた。」
「本当に、入り込む隙間もないの?あなたにとって、私はどーでもいい女なの?ねぇ、私じゃダメなの?その子の代わりにはなれないの?」
「彼女以上に大事な人はいないから…彼女の代わりはいないから…彼女以外の人を好きになるなんて、ありえない。」
「お願いだから、何かの間違いだって言ってよー。だって、信じられないよ。この間まで一緒に過ごした時間も全部嘘だったの?」
「ゴメン…」

琴里が、見ていた。寂しそうな、辛そうな、悲しそうな顔。彼女を心配してる…俺の気持ちなんて、全然気づかないで…

泣きながら、走る去って…後を琴里が追って…
琴里にとっては、俺のことなんて眼中にない…のか?すげー悲しい。
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