湖都子のポエム4
恋の欠片
変わりたい
ううん…変わるんだ

負けない
オレはもう後ろも下も見ない

きっとオレはあの時から片思いしている
あの日彼女に出会わなければ
そう考えるのが怖い
オレはあの日から変わった

彼女がいるから今のオレがいる
すごい愛しい
少しずつ思い出す…優しい記憶

あの時からずっと好きだったんだ
すごい話しやすくて
もっといっぱい話したくなる

彼女をがっかりさせないようにしないと…
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中学の時…

始まりは何でもないことだった。クラスのマドンナって言われてる女子と話した。でも、男子の中心だったヤツがマドンナを好きだったようで、次の日から標的になった。陰口を言われたり、笑われたり、無視されたり、どつかれたりの日々。俺が何したって言うんだよ。マドンナも女子にも無視されはじめ…

ついに階段から突き落とされた。捻挫したようで、足首が痛かった。イジメにあってることは皆知ってるんだろう、周りのやつらは遠巻きにしてるだけだったのに、「大丈夫ですか?」って言って、女の子が保健室へ連れて行ってくれたんだ。

人が怖くなって、すっかり心が弱くなっていた俺。「俺に関わらない方がいいよ」って言ったのに…俺の手をギュッと握って、俺を見つめて…ただ、微笑んだ。彼女の笑顔があまりにもキラキラ輝いていて、ドキドキと胸の鼓動が大きくなった。嬉しい…嬉しいよっ…彼女に恋した瞬間だった。

どう説明していいか…どうしようもない気持ち

変わりたいって思った。この子が認めてくれるなら、それを放棄してまで逃げることはない。

琴里と同じ高校に行きたいから、勉強を頑張って、同じとこに行けた。仲のいい男がいるのは知っているから、せめて同じ高校に行きたかった。同じクラスになれて、うれしかった。部活も同じとこにしたかったけど、流石に料理部はいけなかった。

琴里にがっかりさせないようにしようと、頑張った。結果…女子に人気が出た。ねぇ、気づいてる?こんなに大好きだって…だけど、琴里は全然気づいてくれない。それならそれでよかったんだ。でも、琴里が友達と話してるのを聞いた。中学の時、仲良かったヤツはただの幼なじみで、あの男は彼女ができた…

これからは、積極性に気持ちを伝えるから…もっと…ね。
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